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体は入れ替わる。だから、治る。

福岡でたくさんラーメン食べてきました。

だけではなく、
しっかり勉強もしてきましたよ。

日本が誇る生物学者、
福岡伸一先生のご講演で
「やっぱり!」
と納得したことは

生物学的に見ても、
難しいことをあれこれやるより

自分で治る仕組みを最大限利用する

のが理にかなっているし、効率が良いですよということ。

人間の体は機械じゃないので、
パーツを新品に取りかえるだけで
「ハイ直った!」
なんて単純な仕組みにはなっていないようです。

結論として、

「やっぱり自然治癒力で治るのが一番だよね」

そう確信して旭川に戻ってきたのでした。

治る人、治らない人、その違い

「ずっと同じ症状に悩まされている」
「全然治っていく気がしない」

という人がいます。
慢性化している、と表現されます。

あなたにも慢性化してしまった症状はありますか?
なかなか治らない病気・ケガ・症状は
困ってしまいますよね。

でもその一方で、

「口の中を噛んでしまったけど、気づいたら治ってた」

という経験もお持ちのはずです。

すぐ治るものと、
いつまでも治らないもの。

この違いはなんでしょうか?

治る人と治らない人がいる?
それとも、
治るものと治らないものがある?

この問いに答える前に、

そもそもどうやって治っているの?

という点について、
九州は福岡まで行って勉強してきたことをお伝えしていきますね。

「ほっとけば治る」そのメカニズム

結論はこれです。

毎日入れ替わっている。
だから、治っていく。

このように言われると、

「特に入れ替わってる実感はないのですが」
「毎日なんの変化はないですよ」
「1年前も今日も、私は私、同じものです」

と思われるかもしれません。

太ったりやせたり、
「年取ったなぁ」と感じたり、

数カ月、数年単位での変化には気づくことができても、

「昨日と今日の私」
の変化を感じられる人はごく少数でしょうし、

「毎日入れ替わっているよ」
と言われても違和感を覚えるのではないでしょうか。

ですが間違いなく、
あなたも私も、
体の「中身」では毎日入れ替わりが起きています。

食べたものはどこへいくのか

では、こちらはどうでしょうか。

①「食べたもので体は作られている」

「食べたものをエネルギーに換えている」

この2つの話であれば、
わりとすんなり受け入れられるのではないでしょうか。

Q.食べたものはどこへいくでしょうか?

A.エネルギーになるか、体の一部になります。

「体の一部になる」
ということをもう少し深く理解できると、

どうやって病気やケガを治していけばいいか?
がクリアに見えてきます。

食べ続けなければいけない理由とは?

人間の体は機械のパーツにたとえることができる、
という考え方がかつてありました。

人の体を車にたとえると、

足は、タイヤ。

眼は、カメラとレンズ。

脳は、高性能コンピュータ。

血管は、ガソリンを運ぶパイプ。

食べたものはガソリン。

エンジンに送られ、エネルギーに換えられる。

「眼はカメラとレンズ」
あたりはまあ納得できるのですが、

「食べたものはガソリンで、エネルギーに換わる」
これは、

「間違ってはいないけど正しくもないような……」
「全部燃やしちゃったら、成長したり太ったりする分はどこからくるの??」

というところではないでしょうか。

「じゃあ、食べたものはどこに行くの?」

この問いについて真剣に考えた昔の研究者さんがいました。

ルドルフ・シェーンハイマーという方。

とても単純な考え方をすると、
食べたものがエネルギーに変わると
最後には二酸化炭素と水になります。
つまり、吐く息や尿とか汗になるんですね。

全部がエネルギーになったなら、
食べたものは全部吐いた息か尿になっているはず。

この流れを調べる方法があります。
食べもの、二酸化炭素、水、
これらは「原子」でできています。
炭素や酸素、水素などのことです。

この”原子”のレベルで目印をつけて、
どこに行くのかを追いかけたのがシェーンハイマーの実験でした。

結果、どうなったと思います?

食べたものの”原子”は、
体中に散らばっていったんです。

ネズミで実験したのですが、
尻尾の先から頭の中、骨や筋肉まで、
それはもう体中のあらゆる場所に散らばっていって、

ネズミの中に溶け込んでしまったそうです。

生物と食べものの関係が
車とガソリンと同じだとしたら、

ガソリンがタイヤやエンジンの一部になったり、
ガラスに変わったりした、
ということ。

どう考えてもそれは無理ですよね。

生物と食べたものの関係は
もっともっと複雑なのです。

食べたものが体中に散らばり、
体の一部になるということは
何を指しているのでしょうか。

面白いことに、
実験の食べる前と食べた後では
体重が1gたりとも変化なかったんです。

食べたものが体の一部になるなら
その分だけ体重が増えそうですが、
実際はそうならなかった。

このことが示しているのは

食べて体の一部になった分と
同じ量が体の外に出ていった

ということですね。

食べたものを新しい「部品」として使い
それと同じだけの「古い部品」を捨てている
部品の入れ替えを絶えず行っている

古いものを【分解】し
新しいものを【合成】する

この流れを止めないようにするために毎日食べ続けている

これがシェーンハイマーの発見でした。

積極的に変化する【動的平衡】

この【分解と合成の流れ】は原子のレベルで行われています。
細胞よりももっと小さいパーツの入れ替えです。

脳細胞や心臓の細胞は
「生まれ変わらない」もしくは
「生まれ変わりが非常に遅い」と言われています。

細胞自体はたしかに生まれ変わらない(細胞分裂しない)のですが、
もっと細かい中身、分子のレベルでは入れ替わっています。

この流れを、福岡伸一先生は

動的平衡

と呼んでいます。

いったい、なんのためにこのような仕組みがあるのでしょう?

その問いの答えは、
古代の建造物を見るとわかります。

古代ギリシアの神殿の遺跡。
元々は美しく立派な石造りの建物だったのでしょう。

ですが現代においては、風化してボロボロになってしまってますね。

生きものの体でも、同じことが起きます。

何もしなければ少しずつボロボロに壊れていくでしょう。

でも私たちの体は、
昨日と今日と何も変わっていないように感じています。

1ヶ月後であっても、
変化はほとんど感じ取れないでしょう。

その理由はこの、

「壊れてしまう前に自分で壊し、新しいものに入れ替えちゃおう」

という機能があるからなのです。

言うなれば、
毎日ビルのリノベーションを行っているのと同じです。

外から見ても何も変化が感じられないほど
小さな小さな分子のレベルで、
中身のリノベーション工事をずーっと続けている。

食べたものが体中に散らばっていくという現象、
これは
食べたものは体の新しい部品として使われる
ということだったんですね。

このリノベーション機能こそが、

生物には自然治癒力がある

ことの証明となります。

ベストな状態を保つために
悪くなってしまう前に

壊して作り直してしまう

そんな機能が元々あるんですよ?

うまく利用しない手はないですよね。

人の体を治すなら【自然治癒力

私はいつも、不調に悩まれる方には

「病気や不調は自然治癒力で治しましょう」

とお伝えしています。
その考えの根本にあるのが動的平衡なんです。

医療が発達した現代では

「自然に治癒するなんてことあるの?」
「薬や手術で治るんじゃないの?」

と思われがちです。
そこまでではなくとも、

「自然治癒力ってなんとなくピンとこない」
という人はもっと多いかな~、と感じています。

もうわかりましたよね。

病気や不調は、
パーツ交換で「直す」のではないのです。

自分で「治る」んです。

薬ができるのは、その補助だけ。

手術をして悪いものを取り除いたとしても、
手術の傷跡を治すのは自分自身。

自然治癒力ですよね。

私たちが健康に生きていくために
絶対に欠かすことのできない
とーってもありがたい能力、

それが自然治癒力です。

では、「治らない」の原因は?

ここまで読んでいただいたあなたなら、冒頭の
「いつまでも治らない」
の原因にも、なんとなく気づいてきているのではないでしょうか?

原子・分子のレベルでの
入れ替え・リノベーション機能があるのに
いっこうに治っていかない?

その理由はおそらく

自然治癒のための

①入れ替えの材料が不足している

②入れ替えの材料の品質が悪い

③工事現場の環境が悪い

④リノベーション機能を邪魔する何かがある

こんなことが起きてないかな?
と私は考えるようにしています。

①入れ替える材料が不足

タンパク質の入れ替えにはタンパク質、
脂質の入れ替えには脂質が必要です。

筋肉を入れ替えようと思ったら
肉や魚を食べる必要がありますし、

お肌のうるおいを取り戻そうと思ったら
油の成分もとらなければなりません。

あまりにも偏った食事では
動的平衡のシステムは正常に動いてくれません。

②入れ替えの材料の品質が悪い

代表的なものに「マーガリン」があります。
トランス脂肪酸と呼ばれるものです。

トランス脂肪酸から作られた細胞膜は
「硬くなる」と言われています。

「硬くなった」細胞膜は流動性を失い
老廃物や毒素の排出能力が低下していきます。

食べたものがそのまま建材として使われる

と考えると、何を食べるかの重要性に気付くことができますね。

③工事現場の環境が悪い

・血流が悪い
・体温が低い
・酸素が足りない

いろいろ考えられます。

血流が悪ければ材料が運ばれてきません。

体温が低かったら、寒くて工事(酵素反応や輸送)が進みません。

酸素が足りないと、工事に必要なエネルギーが作れません。

反対に考えれば、
血流や体温、酸素の供給を改善すれば
自然治癒力がもっと発揮されるようになるということですね。

④リノベーション機能を邪魔する何かがある

体の中で工事を行ってくれる作業員の1つに
【酵素】があります。

酵素がしっかり働くためには
ビタミン・ミネラルが不可欠です。
作業道具だと考えてもらうとわかりやすいです。

反対に、水銀やヒ素、カドミウムのような
【重金属】があると工事が思うように進まなくなります。

【炎症】も、工事を遅らせるどころか
余計な仕事を増やしてしまう一因です。

人の体は全てつながっているので、
体のどこかで修復工事がずーっと行われていると
他の場所でのリノベーション工事に影響が出てしまいます。

・必要な作業員と作業道具がない
・作業を邪魔してくる存在
・予定外の修復作業

こういう部分をチェックすることも
自然治癒力を十分に発揮するために必要なことです。

【治る力】を最大限発揮するには?

動的平衡による自然治癒力
これが【治る力】の正体です。

あなたにも本来、
自分で治せる機能が備わっているのに

いつまでも治らないとしたら?

そんなときは、
リノベーション機能がちゃんと働ける状態になっているかどう
チェックしてみるといいですよ。

その根本にあるのは間違いなく
食べるという行為です。

食べたものしか修復の材料になりません。
作業員も作業道具も、食べたものから調達します。
食べ方によって体内の環境は大きく変化します。

店頭で私とお話ししたことのある方はおそらく、
「なんでこの人、こんなに食事の内容や時間まで細かく聞いてくるんだろう?」
と一度は思われたことがあるのではないでしょうか。


それくらい、食べることは大事なんです!

ということを、
さらに広く、多くの人にお伝えしていきたい。

そう心に決めた福岡出張でございました。

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