コーヒーはお好きですか?
私は好きです。
かつては1日に2杯3杯と飲む日も少なくなかったのですが、「ある理由」から、週末の楽しみ程度に減らしています。
コーヒーや紅茶など、カフェインを含む飲み物は多くの人が日常的に楽しんでいます。
朝の一杯、目覚めのコーヒー。
昼食の後、午後への活力として。
おやつタイムに、美味しいお菓子とコーヒーで至福の時間。
楽しみ方は様々ですね。
しかし、カフェインがもたらす瞬間的な目覚めや活力の裏には、意外な落とし穴が隠れていることがあるのです。
カフェインの【効果】
カフェインは医薬品です。
劇薬に指定されています。
副作用を起こしやすいので、取り扱いには注意しましょうということです。
カフェインは自律神経を刺激します。
とくに交感神経を優位にするようにはたらき、
体を興奮状態にする作用があります。
また同時に、抗ストレスホルモンである「コルチゾール」の分泌を促します。
コルチゾールは「闘争と逃走のホルモン」とも呼ばれています。
原始の時代において、最大のストレス=外敵との遭遇でした。
戦うか、逃げるか?
緊迫した状況において、眠気やだるさ、痛みや炎症を感じていては生命の危険と直結していまいます。
ですのでヒトは、強いストレスを感じた際には交感神経やコルチゾールを利用して
「とにかく今この危機を脱する」
ようなシステムを確立することで、現代まで生き延びてきました。
カフェインをとることで同じ効果が得られるのです。
カフェインによって一時的な緊張・興奮が起こり、
「疲れを感じにくい状態」になります。
これが、コーヒーを飲むと疲れがとれたように感じるメカニズムです。
紅茶や緑茶などカフェインを含む飲み物はどれも同じですが、
コーヒーに頼る人が圧倒的に多いです
リラックスのためのコーヒーが、実は疲労やイライラの原因になっているかも。
「疲れを一時的にでも軽減してくれるなら、いいじゃないですか?」
「その時間の間に仕事を終わらせてしまえばいいですよね」
と思われるかもしれませんが、
あまりにも交感神経が優位の状態ばかり続くと、自律神経にも疲労が蓄積してしまいます。
「脳疲労」と呼ばれる状態です。
また、あくまでも緊急時用のシステムですから、
使い過ぎはシステムじたいの疲労と消耗を招きます。
具体的には「副腎疲労」という状態が進行してしまうリスクがあります。
さらに、カフェインには「疲労感のマスキング効果」があります。
「疲れた」という脳からのサインを無視してしまえるということです。
本当は疲れているとサインを出しているのに、
気付かずに作業を続けてしまうと…
蓄積した疲労によって、思わぬダメージを被るケースも考えられます。
コーヒーを1日1杯は飲まないと気が済まない?それは…
コーヒー好きなあなたに質問です。
「1週間、コーヒーを飲まない生活はできますか?」
問題なくコーヒー断ちができるなら大丈夫。
「コーヒーを飲まないとやってられない」
という人は、黄色信号かもしれません。
すでに、コーヒーに頼って交感神経やコルチゾールを出さないと
パフォーマンスを維持できなくなっている可能性があるからです。
「1日1杯だけなので大丈夫ですよ」
と思われるかもしれませんが、それは
「1日1杯は必ず飲みたい」
の裏返しでもありますよね。
あなたはたとえばハンバーグが好きだとして、
「毎日ハンバーグを食べなければ気が済まない」
ということは無いと思います。
ですが、コーヒーでは
「毎日、1杯は…」
が起きるのです。
コーヒーには中毒性があるということなのです。
私も以前はそんな状態でした。
エナジードリンクをガブ飲み、はもっと危険!
コーヒー、飲んでいい?あなたの自律神経とストレスホルモンに相談してみましょう。
「ちょっとぐらい中毒性があったって、好きなんだからいいじゃない」
という人には、無理にやめてくださいとは言いません。
ですがもし、あなたが
どうしようもない疲労感と日中の眠気、集中力の低下、気持ちの落ち込み
を感じているなら、話は別です。
すでに副腎疲労が進行している可能性があるからです。
もし、今あなたがこんな状態でしたら、
なるべく早くご相談ください。
コーヒーに頼る生活を1度見直してみる必要があります。
- 朝起きられない
- できれば午前中いっぱい寝ていたい
- 10時頃からすでに眠い
- 集中力がなくなった
- うつのような気持ちの落ち込み
- 強い不安感
- 昼食後の異常な眠気
- 風邪をひきやすい
- 咳や鼻炎などアレルギー症状がひどくなった
- 夕方から少し元気になってくる
- 夜が一番元気なので遅くまで起きてやりたいことをやる
- 眠りが浅く、必ず1回以上起きる
- 塩辛いものが食べたくなる
見直しは早ければ早いほどいいです。
長期化、重症化してしまうと、
回復までに年単位の時間を必要としてしますこともあります。
「コーヒーの記事を読んだんだけど」
とご相談くださいね。
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